今回は、はちみつを【一歳未満の赤ちゃんに与えてはいけない理由】をご説明します。
なぜ赤ちゃんにはちみつが危険なのか?
幼児ボツリヌス症のリスクがある為。
・はちみつには、ごく微量のボツリヌス菌の芽胞が含まれている場合がある。
・赤ちゃん(1歳未満)は消化器官が未発達のため、芽胞が腸内で増殖し、乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性がある。
※このリスクには「純粋さ」や「品質」は関係が無く、注意が必要です。
どんな症状になるの?
幼児ボツリヌス症の主な症状は以下となります。
・便秘
初期症状として最も一般的です。赤ちゃんが数日間便を出さなくなることがあります。
・筋力の低下
全身の筋肉が緩むことで、以下のような兆候が見られます:
〇元気がなくなる(活気低下)
〇泣き声が弱くなる
〇授乳時にうまく吸えない(哺乳力の低下)
・顔の表情の変化
表情が乏しくなり、無表情に見えることがあります。
・筋緊張の低下(全身のだるさ)
頭を支える力が弱まり、「ぐったり」した様子が見られる場合があります。
・呼吸困難
重症化すると、筋力低下が呼吸筋に影響を及ぼし、呼吸が浅くなったり、呼吸困難を引き起こすことがあります。
いつからはちみつを与えてもいいの?
1歳以降を目安に。
・1歳を過ぎると、腸内環境が整いボツリヌス菌に対する免疫が高まるため、はちみつを摂取できるようになります。
Q&A
Q.加熱したはちみつでも危険ですか?
A.ボツリヌス菌は熱に強く加熱しても食べさせてはいけません。
Q.はちみつ入りのお菓子や加工品も食べさせてはだめですか?
A.はい、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつ入りのお菓子や加工品も与えないようにしてください。安全のため避ける必要があります。
赤ちゃんの健康と安全のために、1歳を過ぎるまでは、はちみつを控えることをぜひご家族や周りの方々とも共有してください。